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5.19SOSネットワーク北海道街頭相談会−相談者が相次ぐ

カテゴリー :札幌社保協ニュース   
投稿日 : 2009-05-28

             oeo.jpg    雇用・くらしSOSネットワーク北海道による3回目の街頭相談会が、札幌地下街のオーロラスクウェアで行われました。午前10時から道労連、札幌地区労連、道・札幌社保協、道生連、新婦人、いのちと健康を守る道センター、北海道勤医協、民青同盟、弁護士、司法書士など、開始時には30人が相談員やがスタッフとして集まりました。また、この間のSOSネット相談会などで、支援を受け路上から脱出した方々も、会場設営や、当日の会場での宣伝などに参加してくれました。。ローカルユニオン結の組合員も駆けつけ、通行人への宣伝などで力を発揮してくれました。
 最初に相談に来た3人の女性は、パチンコ店関係の会社が事業閉鎖になったため退職した人達でした。自分たちは会社も大変だろうと退職に応じたが、労働組合を作った人たちにはお金が支払われ、自分たちは退職金がもらえると思ったのに、出なかったというものでした。地区労連が相談にのり、会社の退職規定も調べながら、会社に要求していこうということになりました。
 43歳の男性は、昨年労災で右手首を骨折しましたが、労災補償も切れ、アルバイトの収入もなくなり、家も出ざるを得なくなり、友人宅に居候していました。とりあえず、以前のアルバイトで働けることにはなったものの、全くお金もなく、生活と健康を守る会に相談し、街頭相談会を訪れました。アルバイトの収入を得るまでの生活も成り立たないため、生活保護を申請し、受理されました。
 医療関係の相談では、うつ病といわれ休職することになったが今後どうしたらよいか、良性だが腫瘍といわれ不安だという相談、小樽で健診を受けたが、動脈硬化を指摘されどうしたらよいかーこの方は勤医協西区病院へ通院していたので、健診結果を持参して主治医に相談することになりました、夫の入院先のへの不満や、在宅に戻った場合の不安の相談をした79歳の女性もいました。
 妻が難病で通院しているが、特定疾患も打ち切られ、医療費がかかり大変、無料・低額診療も利用したいという男性は、地区労連の紹介を受けて相談に来ました。薬関係の会社のひどい待遇で年収は80万円しかなく、労組を結成してたたかっていますが、生活が大変で生活保護も検討したいと相談をしました。
 夕方医療費の相談に来られた男性は、月の給与手取りが10万円ほどで、奥さんと2人暮らし。心臓の検査をして手術が必要と言われ、今晩入院するので医療費が心配と相談に寄りました。負担限度額認定証のことなどを説明しましたが、限度額そのものの支払いも大変なため、入院先の相談員に話し、保険外負担の軽減や支払いの分割などを依頼するように勧めました。 
 37歳の男性は、依然札幌で生活保護を受けて通院や入院をしていましたが、その後派遣の仕事で愛知県へ行っていました。3月末で派遣切りにあい、3日前に札幌へ戻ってきました。この間ネットカフェで寝泊まりをしていましたが、テレビや口コミでSOSネットの相談会を知り、訪れました。すぐに市の住宅課へ申請し、派遣切りにあった労働者用の市営住宅を確保してもらい、入居するとともに、20日に生活頬申請をすることになりました。
 会場の周りにいた男性にスタッフが声をかけ、受付へ来てもらい話を聞くと、路上生活者の61歳の男性でした。生活保護申請についてはかなり迷って結論が出ませんでしたが、皆の勧めでSOSネットの一時避難所へとりあえず入居することになりました。
 35歳の車上生活をしている女性も相談に来ました。難しい関係があるのか家族にも頼れず、相談員が生活保護申請や一時避難所の利用を勧めたのですが、迷った結果結局自分で考えると帰った例もありました。
 この日は全体で48人、50件の相談がありました。生活20、貸付1、労働12、医療13、法律7、交通事故1、国保1、住宅1、多重債務2等です(1人で複数の相談あり)。相談員、支援スタッフも各団体から60人に上りました。
 看護学校の学生も2人訪れ、ビラまきなどを手伝うと共に、SW(ソーシャルワーカー)や司法書士の方々から医療相談や、多重債務などの事例を教えてもらい、今後の勉強や実習に生かしていきたいと述べていました。
 相談会終了後の感想では、「今は精神を病んで仕事ができない、続けられないという090516aeaiyoy.jpg人が本当に増えていると感じた」、「多重債務の解決方向を示しても揺れ動いて決断できない人も多い、精神的に追い詰められているのを感じる」等の発言がありました。


 

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