北海道社保協、北海道年金者組合などで構成する「後期高齢者医療制度に怒る道民の会」は、5月14日、後期高齢者医療審査会に「不服申立」(審査請求)を行いました。
審査会事務局のある北海道庁の国民健康保険課に、東区の磯貝さん(男性82歳)をはじめ6人が後期高齢者医療制度は不当であり、憲法に違反していると審査請求書を提出しました。マスコミ各社が取材をし、昼や夜のニュースでこの模様が放映されました。
下記に6人の審査請求人が記者会見で発表したアピールを掲載します。また、審査請求用の用紙と手引きを掲載しますので、活用して下さい。この4月から後期高齢者医療に移行させられた人、4月15日に保険料を年金から天引きされた人、健康保険から強制的に脱退させられた人などがこの用紙を使って不服申立ができます。
お問い合わせや、審査請求にご自分も参加したいという方は、下記へご連絡下さい。
「後期高齢者医療制度に怒る道民の会」〒001-0014 札幌市北区北14条西3丁目8-3 北海道社保協内 電話011-758-2648 FAX011-758-4666
アピール文
本日私たちは、後期高齢者医療制度への不服審査請求を北海道後期高齢者医療審査会に提出いたしました。
審査請求の趣旨は、憲法に照らして不当であるということであります。
その内容は
○本人の承諾なく、保険料を年金から天引きすること(憲法29条・財産権に反する)
○今までの被用者保険から強制的に脱退させられること(憲法13条・個人の尊厳に反する)
○75歳で医療差別や全員からの保険料を徴収すること(憲法14条・法の基の平等に反する)
○無年金、低年金の人から保険料を徴収すること(憲法25条・生存権に反する)
○一定の障害があれば、65歳から75才以上の医療制度に加入させられること(憲法14条・法の基の平等に反する)
等であります。
4月から実施された後期高齢者医療制度は、75歳という年齢を重ねただけで、今まで入っていた国民健康保険や被用者保険から追い出され、保険料は「年金天引き」され、払えない高齢者からは保険証を取り上げる、健康診断から、外来・入院・「終末期」まで、あらゆる段階で安上がりの医療差別を押しつけるなど、こんなひどい制度はありません。
国民の大きな批判の前に、政府は「見直し」を言い出しました。しかし、現代版「うば捨て山」ともいわれるこの制度を、一部「見直し」で解決できるものではありません。
私たちは今回の不服審査を通じて、憲法を踏みにじる希代の高齢者差別法は、「中止・撤回」する以外に解決の道はないことを主張いたします。
私たちは、老いも若きも力をあわせて、すみやかにこの制度を廃止に追い込むことを呼びかけます。
75才以上の高齢者の皆さん、一定の障害を持つ65歳以上の障害者の皆さん、私たちと一緒に、不服審査請求に参加しようではありませんか。
道民のみなさん、ご支援いただけますよう心から訴えます。
不服申立(審査請求)を知らせるビラ、審査請求用紙2種類(手引き・委任状なども付いています)、5/31怒りの道民集会の案内ビラを以下にPDFファイルで添付しますので、活用して下さい。
不服審査請求お知らせビラ(PDF 410kb) 保険料天引き不当の審査請求書(PDF 132kb)
健康保険から脱退させられたのは不当審査請求用紙(PDF 150kb) 5.31怒りの道民集会案内ビラ(PDF 167kb)