生存権裁判第1回口頭弁論−3人の原告お母さんが堂々と陳述
「普通の生活がしたい」「子ども達に不自由をかけたくない」
生活保護母子加算の削減・廃止の撤回を求めて提訴した、生存権裁判の札幌地裁での第1回口頭弁論が29日午後行われました。地裁前には支援者が100人近く集まり、傍聴席もいっぱいで抽選となりました。
口頭弁論では島田 度弁護士が意見陳述を行い、中込律子弁護士が訴状要旨を読み上げ、原告の菊地さん(札幌東区)、川口さん(札幌手稲区)、佐賀さん(小樽)の3人が緊張した面持ちながら、堂々と陳述を行いました。
その後、会場を高教組センターに移し「報告会」が行われました。支援者・報道陣ら100人を超える人が集まり、内田弁護団長から口頭弁論の内容や意味について詳しく報告されました。3人の原告も感想を述べました。 報道陣や参加者からの質問には、3人の原告のお母さんたちが一様に、子どもの成長や暮らしへの不安と心配を語り、子ども達のためにも何とかしたいという思いが出ていました。「食べ盛り子どもにがまんをさせたくない」「修学旅行に行かせてあげたい」「高校に行かせてあげたい」という親の願いさえ、今のままではかなわない実態が改めて出され、参加者の涙を誘いました。
しかし、裁判の原告となったことで、お母さんたちや子どもが近所・親族・学校などから嫌がらせや中傷を受けたことなどはなく、逆に近所の人が励ましてくれているということも出されていました。
次回の札幌での裁判は、5月2日(水)午後の予定です。