1月25日午後、札幌社保協・道生連札幌協議会などが提出していた福祉灯油実施を求める陳情の審議が、厚生委員会で行なわれました。委員会には実施を求めて約50人が傍聴に参加しました。
陳情の説明を行なった向井さんは「米がなくても灯油を炊かなければ生きていけない」、熊谷さんは「ストーブの温度を下げ、食費を切りつめている」ときびしい生活の実態を語り、福祉灯油実施を訴えました。
質問を行なった各会派は、与党の民主・市民ネットも含めて福祉灯油を否定する所はありませんでした。民主-「陳情者の思いは理解できる」、公明-「うちも福祉灯油を要望した」、ネット「貸付金制度などの広報が足りない」などと述べ、自民-「災害のような状況であり実施すべき」、共産-「応援資金(貸付)では利用できない人もいる、ぜひ実施を」、改革クラブ-「職員の寒冷地手当は国基準より高いのに、実施しないのはおかしい」と福祉灯油実施を要求しました。
しかし委員長が継続を提案すると、共産党の岩村議員が「継続では意味がない」と抗議する中で、賛成多数で継続審議となりました。傍聴に集まった人々からは「これでは生殺しのようなもの」「反対しないのに実施を言わないなんておかしい」と、抗議と怒りの声が起こりました。
アレルギー除去食実施保育所への補助‐保育連の陳情が採択
1/23の市議会文教委員会で、札幌保育連の提出していた「保育予算の増額を求める陳情」「アレルギー除去食実施保育所への補助」の審議と趣旨説明が行なわれました。
保育士の小林さんは、超過入所で子供も保育士も大変な実情を紹介し職員を増やすように補助金増を訴えました。8歳・5歳のお子さんがいる元木さんは、保育所の食生活を通して子ども達が好き嫌いもなくなり元気に育っていること、職員の生活が守られなければ子ども達の心と体の成長は守られないと訴えました。
文教委員会では「保育予算の増額を求める陳情」は継続審議となりましたが、「食物アレルギー除去食を実施している保育所への補助に関する陳情」は採択されました。
社保協FAXニュース(PDFファイル399kb)